HumanKind / Rutger Bregman
3つ目の投稿にして、技術系の話でなくて恐縮です。
元々日本語への翻訳がされてなく、以下の要約(前読んだ時は抄訳だったような。)のnoteで読んで何か心を打つものを感じてました。
で、何気なく作者のルトガーブレグマンを調べたら、日本語訳が出ていて再読。ということでここに書いています。
※アフィ貼ってません。
ホッブスとかルソーとかちょっと難しい話も出てくるんですが、文章も平易で読み易かったと思います。周りの方には読んでほしいなと思うし、共感してくれる人がいたら嬉しく思います。
本書が繰り返し言っていることは、ただ1点で以下のような内容です。
「ほとんどの人は本質的にかなり善良だ」
「危機が引き出すのは、人間の最悪の部分でなく、最善の部分なのだ」
「人間は本質的に利己的で攻撃的で、すぐにパニックを起こす、という根強い神話がある。(中略)「人間の道徳性は、薄いベニア板のようなものであり、少々の衝撃で容易に破れる」という考え方だ。真実は、逆である。」
上記を読んですぐに反証となる事例を思いついた方もいると思いますが、本書ではそれらの想定される反証に対して一つ一つ事実を確認しています。今までの常識に合致しない内容になってるのですが、丁寧に脚注が貼られており紳士的な内容(と私には思える)になっています。
ただし、仕事をしている上ではなかなかこの境地に達することはできないので、ご注意ください。(私もなかなかその境地には至りません)
興味が湧いた方はぜひご一読頂ければと思います。